こんにちは。横山幸一です。
無借金経営を自慢している社長は、その本当の「リスク」に気づていないのです。
「借入れは悪」と考えている社長は、地震など不慮の事態が起きてしまった場合、どうするのでしょうか?
実際は、「現預金が底をついてしまうと倒産に追い込まれてしまうというリスクが高くなる」ということに、気づいてない社長はたくさんいます。
「ウチの会社は一回も借金をしたことがない」
「今年度も、何とか借入れをせずに乗り切ることができた」
と誇らしげに語る社長に何度もお会いしたことがあります。
現金が回らなければ、黒字倒産です。
黒字倒産しないためには、普段から金庫や通帳に十分な現金が確保されていることが必要です。
もし、確保されていなければ、イザという時には借りなければいけません。
その時になって、銀行はすぐに貸してくれると思いますか?
いくら大変な時期だと言っても、銀行はそんなに簡単に貸してくれません。
顧問の先生(数字のプロである税理士や会計士)が、借入れをすすめない場合もあります。
顧問の先生が融資に対する正しい知識がないことも大きな理由です。
だから、顧問先には「借入れは悪」と、アドバイスをする。
これは、社長にも顧問の先生にもマイナスだということに気づくべきです。
顧問の先生が融資の知識を身につけて、そのメリットを理解する。
その上で、顧問先には「借入れは会社や社員を守るために必要」とアドバイスをする。
こういう流れができれば、顧問先は倒産のリスクが下がります。
そして、安定的な経営ができるのです。