こんにちは。横山幸一です。
「前の担当者の時は、バンバン貸してくれたけれど、
新しい担当者に代わってから、とても借りにくくなった」
という話をよく聞きます。あなたの周りにはこういう方はいませんか?
担当者によって、融資をしてもらいやすくなったり、
してもらいにくくなったりするということが本当にあるのでしょうか。
実は、確かにあります。
銀行が融資を行うときには、まず、
担当者が【融資稟議書】を書きます。
念の為【融資稟議書】について説明しますね。
【融資稟議書】は「この会社に◯◯万円貸したいのですが、貸してもいいですか?」と、上司や審査部に対して伺いをたてるための書類です。
【融資稟議書】を書く理由は、
この会社に融資をして、本当に回収できるのかどうか
を説明するためです。
融資稟議書に説得力があれば、借りやすくなりますし、
説得力がなければ貸してもらえない。
ということは、よくご理解いただけると思います。
そうです。最初に書くのは担当者なのです。
優秀な担当者は、説得力のある融資稟議書を書けますが、
そうでない担当者は書けません。
だから、担当者の善し悪しで、借りられる確率が変わるのです。
それでは、どうやって優秀な担当者を見分けるのでしょうか?
チェックリストをつくりましたので、参考にしてください。
あなたは、このリストで優秀な担当者を見分けることができます。
1、レスポンスが早い
優秀な担当者になればなるほど、前倒しで仕事を片付けます。
融資の依頼をしたときは、すぐに詳細を聞きに来てくれます。
2、質問力が高い
優秀な担当者はどんどん質問してきます。
頭の中では、すでに稟議書の構成ができ上がっています。
聞くべき事が明確になっているのです。
3、依頼をした瞬間に欲しい資料を依頼してくる
融資稟議書には、その内容の裏付けをとるために、
いろいろな資料を添付します。
稟議構成のイメージができていると、
どのような裏付け資料が必要か判断できるからです。
4、前向き
優秀でない担当者は、融資依頼を受けたとき、
「融資しづらい理由」を並べて、積極的に取り組んでくれません。
5、仕事が丁寧
当たり前のことですが、優秀な担当者はミスが少ないです。
6、お願い事が少ない
銀行には、強烈なノルマがあります。
そのノルマをこなすために、優秀でない担当者は、「協力してください。お願いします」と頼んでくるのです。
「顧客に貢献すれば、成果はついてくる」と考える優秀な担当者は、
お願い営業は行しないのです。
7、日経新聞を読んでいる
優秀な担当者になればなるほど、情報収集の重要性がわかっています。
毎日、忙しくて、朝の時間がないときにでも、
早起きをして朝刊を読む習慣がついています。
意識が高いということなのです。
8、銀行の都合を押しつけない
優秀でない担当者は「自社ファースト」で仕事をしますが、
優秀な担当者は「顧客ファースト」で仕事をします。
9、上司の使い方が上手い
優秀な担当者は、よく、上司を連れてきます。
その方が、稟議を通すためには手っ取り早いからです。
10、その融資がいつ必要なのか、真っ先に尋ねてくる
優秀な担当者は、期日管理に長けています。
まず、締切を知ることで、
仕事の優先順位を素早く判断することができるからです。
以上がチェックリストです。
これで、あなたが付合っている担当者が優秀かどうかを判断することができます。
もしも、あなたの担当者が優秀な担当者でないとわかったとき・・・。
どうすればいいのでしょう?
ご安心ください。答えは、別の記事で教えます。
あなたが、優秀な担当者に当たった場合は、2年から3年は融資については安泰です。
逆に、そうでない担当者に当たった場合は、2年から3年は、融資に苦しむことになります。
担当者の善し悪しについては、
あなたのほうではコントロールできません。
だから、優秀でない担当者に当たった場合、
対策が必要となります。